越境ECでは、クレジットカードの不正利用対策をしておかないと被害に遭う恐れがあります。
サイトの信頼性にも関わるので、カードの不正利用対策は越境ECを運営する上で必須と言えるでしょう。
本記事では、越境ECの運営者が知っておくべきクレジットカードカードの不正利用について解説します。
「わからない」で済ませずに、越境ECサイトを運営する責任として、不正利用について学んでおきましょう。
越境ECでは「不正決済対策」が必要
ECサイトでは、他人のクレジットカードを無断利用する不正注文というのがあります。
特に越境ECでは海外の顧客と決済のやり取りを行うため、海外の犯罪組織による被害を防ぐには「不正決済対策」は必須です。
「うちは小規模なECサイトだから」と油断してはいけません。
不正利用を企む者はセキュリティの甘いECサイトを狙ってくるので、規模に関係なく不正決済対策をしておく必要があります。
大手のECサイトやECモールは独自に不正決済対策を行っていることが多いですが、小・中規模のECサイトは決済に関するセキュリティの知識が乏しかったり、不正決済に対する認識が甘かったりと、きちんと対策がとれていないのが現状です。
国内でのECサイトであれば、海外のIPアドレスに対して利用制限を課すこともできますが、越境ECは海外の顧客がメインであるため、そういうわけにはいきません。
そこを犯罪組織や不正利用を企む者に狙われると、不正決済の被害に遭う恐れがあります。
越境ECは「不正決済対策」のために何をすべきか?
クレジットカードの不正利用を防ぐには、決済時に本人認証をする必要があります。
しかし、決済に手間がかかると売上の低下するのではないかという懸念から、簡易なチェックで済ませているサイトがあります。
国内では、ある決済アプリがクレジットカードのセキュリティコードの試行回数が無制限という仕様を狙われ、不正利用が起きました。
このケースでは「総当たり攻撃」によって不正利用が行われ、後に試行回数の制限で対策をとりましたが、一度失った信用を取り戻すのは大変です。
これを、大手だから狙われたと考えるのは間違いで、顧客情報を預かるのであれば、サイトの規模に関わらず不正利用を防ぐための対策を講じなければなりません。
越境ECでクレジットカード決済を導入するのであれば、不正利用されないように「3Dセキュア」などの本人認証サービスなど万全のセキュリティ対策が講じられた決済代行サービスを利用するのが良いでしょう。
小・中規模の越境ECサイトも不正利用対策を
クレジットカードの不正利用で被害には遭うのは利用者だけではないですし、不正利用が起こるとサイトの信頼性が低下するため、越境ECサイトは規模に関わらず対策をする必要があります。
被害を未然に防ぐことが大事ですが、もし不正利用が発覚したら、すばやく被害の実体を把握して対応しましょう。
被害が拡大する前に、原因と対策を講じるべきです。
被害額が小さいからといって放置してはいけません。
一度狙われたにも関わらず、対策を講じていないことが不正利用者にわかると、また不正利用をされる恐れがあります。
越境ECサイトは決済方法の利便性も売上に関わってくるので、販売する国の利用状況に合わせて選ぶことをおすすめします。
その上で、必要なセキュリティ対策をとるのが運営者の責任です。
クレジットカードの不正利用の手口はどんどん巧妙化しているので、現状の知識や対策で満足せず、常に最新のセキュリティ情報を仕入れ、できる対策をとっておきましょう。