昨今のネットショッピング(通販)は、国内だけではなく国外とも様々な商品を売買する越境ECが盛んで利用者は年々増加しています。日本ではまだ越境ECというとハードルが高いように感じますが、海外では越境ECは一般的なものになりつつあります。
TVのニュースやネットの記事で「独身の日」「サイバーマンデー」という単語を見たり聞いたりしたことはありませんか?世界のEC(電子商取引)の今を知ることができるこれらのキーワードについて紹介します。
「独身の日」とは
独身の日は中国の11月11日のことを指します。
中国ではこの日を光棍節(こうこんせつ)といい、独身者同士で結婚相手を探すためのパーティー等を開いていました。その時に相手に贈り物をしていたそうです。
そして2009年、中国のインターネット通販の最大手であるアリババグループがこの独身の日に目をつけ、大規模なセールを実施しました。当初はこのセールに数店舗しか参加していませんでしたが、年々売り上げを伸ばし続け、ビッグイベントに成長しました。
今では中国企業だけでなく、日本やアメリカなど世界中の企業がセールに参加し、今では「独身の日」といえば1年の中で最も売買が盛んな日となっています。
「サイバーマンデー」とは
サイバーマンデーは、アメリカの11月の第4木曜日の次の月曜のことを指します。
11月の第4木曜日はアメリカの感謝祭(祝日)で、翌日の金曜日のことをブラックフライデーと呼びます。祝日と土日に挟まれたブラックフライデーは休みを取り、4連休にする人が多くいます。
この連休中はクリスマスセールが始まるなど大規模なセールがあり、実店舗が黒字になることから感謝祭翌日の金曜日がブラックフライデーと呼ばれるようになりました。
そして、オンラインの店舗ではこの4連休明けの月曜日に売上が急増することから、この日がサイバーマンデーと呼ばれるようになりました。サイバーマンデーに売上が伸びるのは、連休で外出していた人たちが自宅に戻りインターネットを使ってショッピングをする人が多いためと言われています。また、eBayやAmazonなどのECモールでも「サイバーマンデー」と銘打ってセールを行っていることも売上が伸びる要因だと言われています。
11月は世界的にネット商戦が盛り上がる
昨年2017年11月11日の「独身の日」のセールにおいて、アリババグループは1日で1683億元(約2兆8777億円)もの売り上げを出しました。
また、アメリカのソフトウェア会社Adobeの発表によると、2017年11月の「サイバーマンデー」のセールにおける売り上げは、65億9000万ドル(約7400億円)を記録したそうです。前年と比べて16.8%増の売り上げとなっています。
このように、「独身の日」や「サイバーマンデー」の結果からもわかるようにEC業界が世界規模で盛り上がりを見せています。すでに市場規模はかなり大きいですがさらなる成長が見込まれています。
越境ECに挑戦してみよう!
中国、アメリカの大規模セールの売上結果からもわかるように、いま越境EC市場は非常に大きな市場となっており魅力的です。「英語など外国語ができない!」「何からすれば良いかわからない!」などの理由で越境ECでの販路拡大をあきらめていませんか?
越境ECが1年で最も盛り上げる11月に照準を合わせて、越境ECの準備を進めてみてはいかがでしょうか。