越境EC・海外販売で販路拡大に取り組む際は商材選びが大変重要です。海外でどういったものが人気があるのか、また需要があるのかを調べて商品を検討されていると思います。しかし、お待ちください。まず先に知っておかなければいけないことがあります。
商品選定前に知っておくべきこと
eBayでは出品禁止品が定められており、利用者が違反をしていないかチェックを行っています。
出品禁止品を把握していない場合、仕入れた商品が販売できないことや、出品できたとしても該当商品が削除されたり、最悪の場合は禁止品を扱っていることでアカウント停止処分を受ける可能性があります。また、越境ECの場合はもう1つ知っておくべきことがあります。それは国ごとに輸出・輸入の制限が異なるということです。
eBayの出品禁止品を確認しよう
まずはeBayのポリシーです。商品の出品前、できれば選定前に確認をしておきましょう。
eBayのポリシーは国と州の法律に基づいています。
例えば米国のポリシーには銃器や薬物、生きた動物など、明らかに違法な製品もありますが、中には中古の衣類やアルコールといった手軽に販売できそうな製品にも条件がついていることがあります。
中古の衣類は、使用済みであることを必ず明記し、綺麗に洗濯されたものでなければなりません。また、アルコール類は事前承認されたワイン以外販売が出来ません。
(参考『米国eBay出品禁止品』:https://www.ebay.com/help/policies/prohibited-restricted-items/prohibited-restricted-items?id=4207)
ポリシーは適宜修正・更新されるので、新たな商材の仕入れ前には必ず最新のポリシーを確認をしましょう。
日本の輸出禁止・規制品目を確認しよう
次は日本の輸出ポリシーです。日本では、関税法で輸出が禁止されているものを定めています。
これらを輸出した場合は処罰の対象となりますの注意が必要です。財務省のページに記載がありますので確認するようにしましょう。
(参考『財務省』:http://www.customs.go.jp/mizugiwa/kinshi.htm)
また、法令の規制により、輸出する場合に許可、主管となる省庁課の承認が必要となるものもあります。こちらもあわせて確認する必要があります。
(参考『財務省』:http://www.customs.go.jp/tetsuzuki/c-answer/extsukan/5501_jr.htm)
国の輸入禁止・規制品目を確認しよう
最後は国ごとの輸入ポリシーです。販売のターゲットとなる国の輸入に関するポリシーを確認しましょう。
調査にあたっては、日本郵便の「国・地域別情報(国際郵便条件表)」を活用すると、国ごとのホームページを調べる必要がなく簡単です。
以下のページで該当の国を検索し、その国のページの「禁制品」に記載されている一覧を見ると、その国で輸入できないものが分かります。
(参考『日本郵便』:https://www.post.japanpost.jp/cgi-kokusai/index.php)
このように、eBayとして出品できないものがあり、また購入された国ごとの輸入ポリシーによってはeBayで販売ができても商品を購入者に届けられない場合があります。手間はかかりますが販売前の確認と、販売後の定期的な確認は欠かせません。
代行サービスなどを利用して、プロにアドバイスをお願いしても良いかもしれませんね。